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青い軌跡〜La route bleue 第4章 – リーヴァ・ラム訪問

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クラフトマンシップが受け継がれる「リーヴァ」- 聖地巡礼

クラフトマンシップが受け継がれる「リーヴァ」- 聖地巡礼

アルピーヌ ビジョンのイタリア旅行は終わろうとしています。最後の訪問先にリーヴァ・ラム社を選びました。最高級スピードボートを作り続ける同社は、伝統と技巧を現在に受け継いでいます。今回は、同社のアンセルモ・ヴィガーニ氏のご案内で「リーヴァ」製のボートが修復されているアトリエを訪問します。

なめらかで流線的なフォルムが永遠の時を表現しているかのよう。ニスの光沢が美しいマホガニー製のボディ。”アクアラマ”と名付けられたこのボートは「リーヴァ」ブランドの最高傑作です。自らの夢を追い続けた創設者カルロ・リーヴァが1960年代に誕生させた”アクアラマ”は、『海を駆ける宝石』とも言われ、人々の注目を集めました。当時の写真からは、王族や銀幕のスター(ブリジット・バルドー)らが愛用していたことが分かります。カルロ・リーヴァは”アクアラマ”を芸術作品として捉え、比類のない完璧さを追求し一つ一つの素材を選び抜き作り上げました。

「選び抜いた最高品質のものだけを使用しています。一つ一つのパーツが細部にわたりデザインされています。私たちが基準にするのは標準というレベルではありません。取り付けられている海洋機器も特注です。"アクアラマ”は素晴らしさの真髄です」
アンセルモ・ヴィガーニ氏

ディテールを極限までこだわるという精神と高い完成度、さらには洗練されたデザインがこのボートに最高傑作としての地位を与えます。崇高で美しいボディはマホガニー製で”アクアラマ”自身を表現しています。「カルロ・リーヴァは当時入手可能であった木材の中から最高品質のものを選び抜き、購入後は数年間木を寝かせてから使用していました」とヴィガーニ氏が語ります。このボートへの情熱は失われることなく、誕生から50年以上を経た今でもその独特の雰囲気は変わることはありません。さらにヴィガーニ氏は「こだわりの結晶である”アクアラマそのものが”Dolce Vita(=人生を楽しむ)”の精神そのものと言えます。美しいボディラインに惹かれる方もいれば、エンジン音に惹かれるお客様もいます。どれをとっても完璧だからです」と説明します。

「マホガニー製のボートを改修し修復することは並大抵のことではありません。ですが私たちだからこそ実現できることなのです」とヴィガーニ氏は誇らしげに説明します。

「ボートによっては修復に9ヶ月間を要するものもあります。つまり2500時間作業にあたることになります。生産の全工程を習得するには5年程度かかります」

日夜ベテランから新しい世代のクラフトマンに技術を伝承を行っています。こうして厳しい指導者のもとで伝統は不朽のものとなるのです。