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WEC 2016-ル・マン

ホームレースWEC 2016-ル・マン

ON THE STARTING GRID

予選で2位と3位という好位置につけたアルピーヌチーム。優勝への期待がかかります。「エンジン全開・・・スタート!」とスターター役のブラッド・ピットの声がコースに響き渡ります。

滝のような激しい雨が降る中でセーフティーカーに先導され60台のマシンが緩やかに走り出します。第84回ル・マン24時間レースがスタートしました。

BAPTISM OF RAIN

BAPTISM OF RAIN

天候が定まらずタイヤの選択にも慎重さが求められる序盤の展開。2台のアルピーヌがそれぞれ12位と15位のポジションで走り続けます。ニコラ・ラピエールとネルソン・パンチアティシが上位目指して濡れて危険なコースを素早く走り抜けます。グスタボ・メネゼスやステファン・リケルミ/ホー・ピン・タン/デヴィッド・チェンもスピードを緩めることなく前走車をかわし一気に2位と8位のポジションに躍り出ます。標的は16秒先を走るティリエ・バイ・TDSレーシング。

UNDER COVER OF DARKNESS

UNDER COVER OF DARKNESS

ル・マンが夜の闇に包まれると、パドックから聞こえる声もどことなく静まります。しかしアルピーヌチームのパドックは36号車のフルチェックに向けてメカニックが慌ただしく活動しています。アドレナリンとこれまでのトレーニングの成果で、24時間という長時間でも集中力を欠くことがありません。
暗闇で眩しい光を放つヘッドライトに目がくらもうとも、前走車をしっかりと追いながら、2台のアルピーヌはまるで夜空に輝く流れ星の如く、時速300km以上のスピードで走り抜けていきます。ドライバーは集中力で視界の悪さをカバーします。

FIGHTING SPIRIT

夜が明けて朝日が差し込む頃、ニコラ・ラピエールはチームメイトのステファン・リケルミにバトンタッチ。ステファンはヘルメットのバイザーをしっかりと降ろし素早くシートに滑り込みます。ハーネスを装着するモナコ出身の若きドライバーが勝負をかけてコースへ!路面をしっかりととらえながらトップの座を目指して26号車のGドライブレーシングと激しい戦いを繰り広げます。

FIGHTING SPIRIT
THE FINISH

THE FINISH

コースではLMP1クラスでも劇的な展開が起こりました!トップを独走し続けていたトヨタがゴール目前の最終周で無念のストップ。その隙にポルシェがトップに躍り出ます。誰もが予測だにできない結末に目を疑いました。興奮の渦の中、ニコラ・ラピエールがクラストップでゴール!このル・マンでジャン=ピエール・ジョッソー/ディディエ・ピローニのコンビが最後に優勝を果たしてから38年という月日を経てFIA 世界耐久選手権LMP2クラスで勝利を飾り、アルピーヌA460が歴史にその名を刻みました。

THE CIRCUIT

ル・マン24時間はWECの中でも最長距離を走行するレースです。全長13.6km。テルトル・ルージュ/ミュルザンヌ/アルナージュ/インディアナポリス/ポルシェと名付けられた各コーナーとユノディエールと呼ばれる直線コース。これらがル・マンを象徴すると言えるでしょう。スピードだけでなく長時間にわたり優れた操縦テクニックが求められます。ル・マンでアルピーヌの新しい伝説が誕生しました。

THE CIRCUIT